<入間には>
生まれは東京世田ヶ谷で、入間に住んで24年になります。リバーサイド住宅は入間川沿いで、水と緑に包まれた環境が気に入って移りました。
<お仕事は>
千代田区の市ヶ谷駅近くに帯坂があります。番町皿屋敷で、お菊が帯び引きずって逃げた坂です。囲碁総本山日本棋院は坂の中腹にあり、ここに23年間勤務しました。半年の欧州旅行から戻って英語の使える仕事を探していたところ、棋院が月刊英文誌を発行している事を知りました。当初5年間は事業部でアマ大会の業務をし、6年目に念願の海外部に異動しました。
ここで世界アマ大会と国際囲碁連盟の創設を手がけました。さらに7年後渉外部に移り、12年の所属中に新棋戦「世界選手権・富士通杯」の企画・運営に尽くしました。
日本棋院は、プロ棋士が名人戦や本因坊戦などのタイトルを争う団体ですが、公益財団ですので、市民への囲碁普及事業にも力を入れています。全国にある支部へ棋士を派遣して会員の棋力アップ。月刊誌・週刊紙・単行本を編集発行して囲碁フアンへサービス。全国各地で囲碁祭りを開催し、協力して囲碁人口拡大の貢献をしています。
<棋士の世界>
東京・名古屋・大阪に500人近い専門棋士がいます。プロになるには入段試験があり、十代半ばまでに合格するのが相応しいとされます。
ですから、碁を覚えるのは幼稚園か小学低学年で、40年程前までは、12歳前後でプロ棋士の内弟子になったものです。それがプロへの早道と言われました。
今では住宅事情などもあり、内弟子制度は殆どみられませんが、棋士の主宰する教室に通う少年少女は少なくありません。
<地域との関わり>
リバーサイド同好会は会員12名で、月2回例会を行っています。他に高齢者の碁会があり、ここにも顔を出しています。3年前に女性教室を開設し、半年ほど5名の入門者に教えました。
<囲碁の効用>
碁は右脳を使うので、認知症予防に良いとされています。世界中の人と言葉を交わさずに対局が出来ます。
<囲碁はどうやって学ぶのですか>
公民館では大体サークルがありますから、そこで教わることができると思います。日本棋院やカルチャーセンターには囲碁教室があります。インターネットに囲碁入門のサイトがあり、なかなか分かりやすいですね。
<囲碁とは>
碁とは『白いキャンバスに絵を描くようなもので、相手の石と戦いながらいかに良い絵を描けるかどうかだ』と、元名人の大竹九段が言われたことがあります。碁は絵画やピアノなどと合い通じるものがあり、同じ芸術の分野と思われます。
<入間市で好きな場所>
仏子と野田に架かる中橋から入間川上流を見渡す。晴れている日には秩父連山が望めて美しい。引越した頃、6月の鮎解禁日には釣り人で大賑わいでした。(写真は入間川中橋)