令和5年6月25日(日)14:00~16:00に、イルミン活動室1で、いるまを「きらりと光るまち」にしたい第1回ワークショップが開催されました。講師は平井純子駿河台大学教授・副学長、参加者はスタッフを含めて18名でした。
ワークショップは1.自己紹介 2.宝探しのコツ 3.飯能市エコツーリズム 4.取り組みの効果 5.PKT(ワークショップ) の順で話が進められました。
以下は、平井先生のご講演のメモです。
1.平井純子講師の自己紹介
・飯能市在住、昨年北欧のフィンランドに。1年間オルグ大学の地理学研究室に研究留学。サスティナブルツーリズムを研究したが、新型コロナで研究室での研究が難しかったため、アイスランド他、ヘルシンキ以外のフィンランドを見て回った。
・知床財団に努めたが、その前は中高の社会科の教師を務めた。28歳の時に大学院に入り直し、田舎で子育てをしたいということで知床に行った。
・駿河台大学では、現在、スポーツ科学部の教授で、アウトドアのツーリズム、学生とサウナ作りとか、キャンプ楽しんでいる。その他、一般社団法人「里山コラボ」、放課後児童クラブなども手掛けている。手作りでおやつ、手作りパンのサンドイッチを提供している。
・地元飯能市では、ガイド養成講座、農業委員、またトラスト運動の関東支部で人材育成をして、知床に人材を送る活動をしている。
2.宝探しのコツ
・SDG’sはフィンランドではごく当たり前で、とくにPRはしていない。これからはWell beingの時代。
・「来てよし、住んでよし、働いてよしのまち 入間」という市長の政策はとてもよいが、政策として実現されているかに注目したい。目につくことはよくやっていると思うが、、、、
・ジョハリの窓(ジョセフとハリントン)
自分は知っている 自分は知らない
他人は知っている 開放の窓 盲点の窓
他人は知らない 秘密の窓 未知の窓
魅力の再発見につながる↑
・変わる観光志向と”ツーリズム”領域の拡大
これまでの観光 これからの観光
旅の動機 非日常型(感動・満足) ⇒ 異日常型(感心・共通)
旅の目的 名所・旧跡 ⇒ 個人の価値観や思考が反映
地域と旅行者の関係 地域内の観光で囲い込む ⇒ 地域の生活エリアでの交流と人とのふれあい
旅のスタイル いいとこどり ⇒ 拠点を持って動く
・「心地よさ」の構造 「場所に求めること」 新しい発見がある 刺激的な体験
信頼関係を構築できる Well being
3.飯能市エコツーリズムの事例
・飯能市はエコツーリズムに取り組んで19年。
ワンコインリゾート。53の自治体が手を挙げて、17自治体が環境省のエコツーリズムに採択。里地里山の資源を活用したエコツーリズムの先進地として採択された。
地域の人が地域の言葉で活動。入間川リバートレッキング、ガイド入間漁協。シカづくしの一日。飯能市猟友会。はじめてのプチサバイバル。竹取物語~流しそうめん。
里山コラボ:柚子三昧の日、はじめての滝行体験、外来種で染め物 ⇒ マイナス要素をプラスに転換。使わなくなった古民家、外来種、有害獣、放置林、注目されていない場所など。
4.取り組みの効果
・ゲスト、ガイド、地域 ⇒ エコツーリズム
・エコツーリズムを通じたまちづくり ⇒ Pride of Place
・人材育成が重要 はじめて20年 ボランタリーから抜けられない 持続可能にならない ⇒しっかりとした人材で「業」として継続する必要がある
5.いるまを「きらりと光るまち」にするために
・今後求められるものは
・でしか、ならでは
・持続可能な地域づくり
・Well being
◎ジョハリの窓をグループワークで検討、グループごとに発表した。
<Aグループ>
1.開放の窓: アウトレット、いるまインター、ジョンソンタウン、ブルーインパルス
2.秘密の窓: 大森調節地、霞川、狭山茶(入間茶)、のこぎり屋根、ショーブダイ、ジョンソンエアベース、蔵
<Bグループ>
1.茶畑(狭山茶⇒入間茶にしたい)
2.黒須銀行、石川組西洋館、蓮華院、武蔵豊岡教会、中村屋肉まんドーム、オイサキ園(牧野富太郎が入間市に来た場所)
<Cグループ>
1.入間川、アウトレット、お茶畑、遺産
2.特急が止まる、地場野菜、ホタル・カタクリ
<Dグループ>
1.ジョンソンタウン、アウトレット
2.西洋館、茶畑とかかわる茶文化体験、アミーゴ、バッハザール、お茶対決(入間茶×狭山茶)、サトイモ、料理法
◎お茶の陣をやりたい(入間・狭山・所沢・飯能・川越・・・・)
サイクリングルート
フィールドワークが大事ということで、第1回ワークショップの締めくくりとなった。